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専務・1978年入社

Oさん

専務・1978年入社

「人の力」が一番大きなパワーになる

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1978

伊藤組建設で47年間も長く働き続けられた一番の理由は何ですか?

一番は「理解し合える仲間」が会社の中におったということですね。うちで40年近く一緒にやってきた人間もそうですし、私の後輩たちもね、いまだに辞めずに残って本当に頑張ってくれとるんです。これ、大手さんなんかだと部署が完全に分かれたり、大きな現場にポッと配属されたりして、なかなか深いコミュニケーションを取るのって難しいと思うんですよ。だけど私どもの会社は、地域に根ざしてやっとるもんですから、職員も地元の子が多くてね。お互いに「頼り、頼られ」っていう、非常に距離の近い和やかな関係が成り立っとるんです。こういう深い人間関係が保てるというのは、大手さんにはない中小企業の本当にいいところなんじゃないかなと、私はそう思うんです。

専務が感じる土木という仕事の本当の面白さ、スケールの大きさについて教えてください。

まず、個人のものではなくて「公(おおやけ)のものを作る」ということに尽きますね 。道のないところに新しく道路を作ったり、昔はただの田んぼや山だったところを綺麗に造成して、今ではもう4500軒もの住宅が立つ一つの大きな街を創り上げたり。そうやって形のないものを自分たちの手で形にしていく、自分たちの手掛けた仕事がそのまま地域の歴史として残っていくんです。若い頃はね、自分が手掛けた橋の開通式をやってもらったり 、大きな道路のオープニング式典に国会の先生とか県の知事さんがお見えになる中で、その真ん中に会社として携わらせてもらえる、あのなんとも言えん「特別感」や「誇り」はね、やっぱりこの仕事ならではの喜びだと思いますよ。コンクリートの構造物っていうのは、今はもう耐用年数が100年近くありますから、1世紀は残るわけです。自分が作った現場に、いつか子供や孫を連れていってね、「これがお父さんの足跡だよ」って胸を張って説明できる、こんなにやりがいのある仕事はないんじゃないですかね。

未経験の若手や新しく入ってくる方に対して、経営陣としてどのような姿勢で向き合っていますか?

私はね、職員たちにはいつも「実践躬行」と言っとるんです 。実際に自分自身で何でもやってみなさい、失敗してもいいからとにかく動くんだと。今の若い子たちに、昔の私たちの時代の話をそのまましても通じない部分もありますから、そこはちゃんと彼らのキャパシティを見てね、何をどう認めてあげるかということを大切にしています。人間、誰しも認めてもらえればやっぱり嬉しいですし、それが次のやる気やスキルアップに繋がっていきますからね。ただ、会社として一つだけ口酸っぱく言っとくのは、「できないということを私の前で言うな」ということです(笑)。やってもないのにできないと決めつけるんじゃなくて、まずはやってみる。どんなことでも「できるか・できないか」ではなくて、「やるか・やらないか」、その誠実な姿勢を何より評価したいと思っています。

地域密着だからこその大変さや、現場で近隣住民の方々と関わる上で専務が大切にしていることは何ですか?

地元の方々との関わりで言えばね、昔、大規模な区画整理をやっておったときは、まだ私も若かったもんですから、近隣の地元の方の家で食事をご馳走になったりしてね、本当に地域に支えられながら工事を進めた温かい思い出があります。ただ、やっぱり道路工事なんかをやっとると、地元の方から「お前たちは何回この道を掘り起こすんだ」って厳しいお言葉をいただくことも当然あります。そこでただ謝って引くのではなくて、この工事がどういう目的で、どういう思想で行われているのかをね、誠実にお話しして、現地の立ち合いなんかも地元の方にしっかり依頼するんです。そうやって丁寧に対応すると、皆さん最後は快く納得して理解してくれます。だからこそ、会社としては「誰に対しても丁寧な対応をしなさい」ということを一番大切にしていますし 、やっぱりこの仕事は、外部の人も内部の人も含めた「人の力」が一番大きなパワーになるんだと、47年やってきてつくづく実感しています。